“静かな山歩き”というフレーズを想い起こさせる裏銀座縦走。
意外と登山者も多く、たくさんの花々に出会えた。
初日は、大町温泉郷で移動の疲れを癒し、河原を渡る涼しい風で体をほぐし、寿司とビールでおつかれさん!
明けて6日。今回のコースは、
①ブナ立尾根~烏帽子岳~烏帽子小屋 ②~野口五郎岳~水晶小屋~岩苔乗越~高天原山荘
③~雲の平~岩苔乗越~水晶岳~水晶小屋 ④~竹村新道~晴嵐荘 ⑤~七倉下山
高瀬ダムまでタクシーで移動し、小雨の中、出発する。
天気は徐々に回復し、以降、下山するまで好天に恵まれた。
虫の多い、蒸し暑い急登を喘ぐこと約5時間半。
登山道は歩きやすく、30分~40分毎に休憩しながらなので、3大急登ではあるが、皆さん余裕を残し、烏帽子小屋に到着する。
烏帽子小屋。
小屋の前は、花畑!
昼食後、烏帽子岳を往復する。約2時間弱。
頂上直下は鎖場だ。
引き返す途中、振り返り見た烏帽子岳。
7日。
予報は好天を伝えていたが、小雨模様の中出発する。
湿度の高い朝の空気が、どんどん移動している南沢岳&不動岳方面。
やがて、空は青空へと移り変わり、快適な縦走となる。
水晶岳と左側の赤茶けた部分が水晶小屋。
あそこまで行けば、あとは高天原までほぼ下りだ。
野口五郎岳頂上。
後方は、槍カ岳方面。
東沢乗越付近から見た硫黄尾根越の槍。
ここから水晶小屋へは、岩稜帯のアップダウンで、目前に見えるがなかなかシンドイ。
水晶小屋で昼食後、岩苔乗越へ下る。
真正面に薬師岳を見ながら、高天原へ約2時間半さらに下る。
高天原に着いた。
途中、水晶池辺りは蚊の養殖地のようだった。
この目の前にひろがる空間は、思わず深呼吸を呼び、約10時間踏ん張ってきた筋肉を脱力させてくれた。
さあ~、先ずは乾杯しよう!
8日。
昨夜は、温泉とビールで最高に満たされた。
今日は、雲の平経由で水晶小屋へ戻る。
高天原から朝の水晶岳が眩しい!
先ずは、高天原峠へ向かう。
途中、ワタスゲの湿原が、実に高天原らしくイイ雰囲気だ!
峠まで約1時間。
それから、雲の平までは徐々に標高を上げ約2時間。
美しい森を抜け、更に景色も展望もどんどん素晴らしくなってくる。
雲の平を楽しむには、このコースが一番イイ。
背景は、苗代の原辺りからの水晶岳。
奥スイス庭園付近からの水晶岳。
新しくなった、雲の平山荘。
去年歩いた、黒部五郎と遠くに笠ヶ岳。
祖父岳からの鷲羽岳と槍穂連峰。
ミヤマダイコンソウと水晶岳。
水晶岳。
9日。
水晶小屋の朝。
今日は、長く急な竹村新道を約7時間下る。
名残惜しいが、晴嵐荘の温泉とビールも待ち遠しい。
アルプスの山肌に、名残惜しそうな5人の影が伸びる。
ゴールが近づいた。
水俣川の奥に、北カマ尾根と槍が高く聳える。
10日。
昨日、小屋の人から、「良く飲みますね~」と言われた。
降りてきて温泉につかれば、ビールも進むというものだ!
今日は、高瀬ダムへ約3時間下るのみ。
大町でひとっ風呂浴びて、帰ろう。
さて、来年の夏はどこに行こうか?
ここ何十年来思っていることだが、楽しみで仕方がない!