≪お遍路の旅 其の十≫  4月1日~5日 

お遍路の旅もいよいよ大詰めとなり、今回を含め残りあと2回となりました。

今年11月で結願です!! 年2回ペースで足掛け6年。そう、いつの間にか6年も続けていました。

この「歩く旅」は、様々な物を我々に与えてくれます。2回3回と続けておられる方の気持ちがナントナク分かります。伊勢参りや、四国八十八ヶ所は、日本人の旅の原点のような気がします。

さて、今回は観音寺市の68番神恵院をスタートし、高松の86番志度寺までです。

うどん県である香川で、た~っぷり本場のうどんと海の幸を楽しみ、そして、平家&源氏興亡の大きな歴史舞台をのんびり歩いてきました。

先ずは、観音寺市の琴弾八幡宮からです。

観音寺駅に8時過ぎに到着し、早速腹ごしらえをと、メインストリートを行くと、前回、午後2時頃には閉まっていたうどん屋が開いており、「モーニングうどん」なる物を食す。もちろん安くてウマかった! 

 

 

 

 

琴弾八幡宮は、まるまるひと山が境内となっている。

 

 

 

 

 

800年以上の時を重ね、ギクシャク歪んだ参道も重厚な感じだ。

 

 

 

 

69番観音寺を出て、風情ある門前の家並みを抜け、70番本山寺へ向かう。

 

まさに洗練されたといった感じの美しい境内。

しばし、日本の建築美や庭園の妙に感心し、71番弥谷寺へ向かう。

観音寺市中心部も、まあ~見事にゴーストタウンの様だったが、ココからの道程には、“ノスタルジー”の極みとでも言おうか、四国の古き良き部分を随所に発見でき、ついついコーフンしてしまった。

 

 

 

シックなショウケースには、いい具合に色あせた

年代物の在庫品。

 

 

 

 

?????

 

 

 

 

弥谷寺に向かう参道の茶店。

 

 

2日目。

弘法大師空海の生まれ故郷、善通寺へ向かう途中、

中々渋い酒屋を発見! と思いきや、中は洒落た軽食処になっていた。

 

 

 

更に、善通寺へ近づくと、我々を驚嘆させる

ノスタルジーの極みが、怒涛の如く眼前に飛び込んで来るのであった。

あまりの感動と興奮の為、心拍数が上昇しこのままでは危険な状態に陥ると判断した私は、お店で買ったカリントウをポリポリ食べながらクールダウンしつつ、善通寺へ向かった。

 

 

善通寺は、弘法大師の生誕地である。

807年に帰国した空海が故郷に寺を建立する事になった時、父、佐伯善通が、邸宅があったこの土地を喜捨した。父の名から命名された寺である。

それにしても、境内は荘厳でとにかく圧倒される。

見応えのある善通寺を後にして、いわゆる門前町=メインストリートを次なる76番金倉寺へと向かって歩き出した我々の眼に、これまた見応えのある門前町が展開された。

味わい深い門前町全てを紹介するのは難しいので、私が一番気に入ったお店を紹介します!

 

 

 

シューズショップ正面のディスプレイ。

店内奥の照明は消し、自然光のスポットライトで商品を引き立てる!憎い演出だ。

 

 

 

 

 

入口左側は、うっすらセピア色に配色された壁面に、スリッパとオシャレなバッグを個性的に、その存在感をアピールさせている。

 

           右側は、一転、豪華なショウケース。

万国博スタンプ対応?店舗。

売れ筋サイズは、品薄状態だ!

 

このような商店には、いつまでも現役で

ガンバッてもらいたいと切に願う。

 

 

 

 

76番金倉寺前のうどん屋。

 

 

 

小汚さ加減が、非常にイイ!

うどんは、もちろんウマイ!!

 

この後、77番道隆寺から86番志度寺までを2日に渡って歩く。

写真は、84番屋島寺から瀬戸内海を望む。

次の85番八栗寺との間に、屋島壇ノ浦がある。ここでの敗戦で瀬戸内を西へ逃れた平家は、再び下関壇ノ浦での合戦となり、九州脊梁山脈の奥へ奥へと落ち延びてゆく。

 

 次回、87番長尾寺からスタートし88番大窪寺で結願である。

 

 

≪大海山~福西山~勘十郎岳周回≫ 4月8日

 

 

防府の“火の山連峰”をご存知の方は多い。

この山塊は、この火の山連峰の右隣にある名低山だ。

 

ゆっくり周回して4~5時間。 要所〃〃での展望も良い。

ヤマザクラが山腹を彩り、たくさんのシュンランにも出会えた。

         *     *     *     *     *

≪宇佐三山 妙見山・石山・鬼落山≫ 4月15日

 

香下ダムの妙見山登山口からスタート。

 

鳥たちの合唱が谷間にうるさいほど響き渡る。

 

このルートは低山の割には、結構大きなアップダウンを繰り返す。

特に鬼落山は登り甲斐がある。

 

 

 

妙見山々頂手前からヤマザクラのお出迎え。

 

 

 

 

 

 

青空に桜色が、とても清々しい!

 

 

 

山頂手前に、大岩をくり貫いて作った手水鉢。

雑木林にひっそりと佇む遺物も、今ではやぶ蚊発生装置。

 

 

 

この様な状態を、“山が笑う”と言うらしい。

これからは更に大笑いとなるでしょう。


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