今年の「東北・紅葉の山旅」は、秋田と岩手の名にし負う名峰三座を、その山麓の情緒・味覚・秘湯とともにた~っぷり楽しんできました。
いつもの事ながら東北の山旅は、心のふるさとに帰ってきたような気がします。
5~6年前からほぼ毎年のように訪れていますが、私達を飽きさせる事はありません。 なぜなら、それはひとえに私達が日本人だからに他なりません。きっと心のソコには常にそれらに対する「渇き」があるのでしょう。
“ココロに潤う東北プルンプルン山旅” さぁ~て、来年はドコ行こうか…。
《10月6日 秋田駒ケ岳》
10月5日仙台空港から秋田駒の麓、田沢湖高原温泉へ投宿。宿からは田沢湖を見おろすナイスロケーション。温泉は源泉掛け流し。食事は、宿のカッチャ(母ちゃん)が、地の旬の食材を使った心のこもった手料理。キリタンポに角館の酒、うめがった~。
田沢湖高原スキー場は、あの安比高原よりも良いらしいョ!
さて、本日は霧雨模様の生憎の天気ですが、予定通りに秋田駒八合目から乳頭山まで縦走して、秘湯“乳頭温泉”へ。他の登山者はおらず我々の貸切状態で、幻想的な縦走路を楽しめました。
《10月7日 森吉山 》
昨日は、阿仁マタギで有名な比立内のマタギ宿に泊まる。やはり重厚な趣のある歴史を感じる宿だ。代々マタギを受け継ぐ現当主も、各種メディアに登場する超有名マタギ!宿をキリモリする娘さんは、才色兼備!云う事なし!当然メシもうまかった。
さて、今日はこめつが山荘から森吉山を往復するコース。この山は、阿仁マタギにとって庭のような場所で、厳冬期・残雪期・花・紅葉と四季を通じ素晴しい表情を我々に見せてくれる、近寄りヤスイ身近な優しい山だ。また、懐も深く滝マニア垂涎の“桃洞の滝”・“安の滝”ほか見所豊富で、里人にとっても日々の糧を得る恵みの山でもある。
こめつが山荘からの往復は約6時間強。登山口から一部スキー場を通過し、登山道は緩やかに頂上へと導かれる。頂上からは、八甲田や白神山地、岩手山、秋田駒、八幡平の峰々が望まれる。
《10月8日 早池峰山 》
昨日は、花巻の台温泉に宿泊。夕食に松茸の土瓶蒸しが出た。酒がススムススム!早朝、河原ノ坊登山口へ。霧雨模様の中、河原ノ坊コースに入る。ルートはコメガモリ沢沿いのガラガラの急登を休み々3時間程で頂上へ。この山域は日本でも屈指の古~い山地だそうだ。そして植生に不適な蛇紋岩が、他の雑草類を駆逐し稀少な植物を守り、ハヤチネを冠した固有種を育む。ウ~ム。正に神懸かり的な山ダ!
おわり。
9合目小屋1泊で、秋の祖母を歩いてきました。
尾平~宮原~9合目~祖母山~古祖母~尾平の周回コース。
紅葉はイマイチでしたが、天気に恵まれ、夜明けから始まる大自然のドラマをタップリ味わってきました。 満点の星空から、やがて群青色に変わってくる頃のその色と漆黒の大地のシルエットの景色は、如何なる名画も敵わないと思う。これぞ魂を揺さぶる感動的シーン。 残念ながらその写真は、無い。
10月の連休とあって、9合目小屋は大混雑。管理人さんにどうにか場所を空けてもらって寝床を確保。1階の部屋では中高年の団体が大宴会。我々は、土間で食事と寝酒をチャッチャッと済ませ就寝。
翌、13日は快晴。快適な縦走を楽しむ。
韓国本土の最高峰、智異山系“天王峰”(チョワンボン)、そして釜山を見下ろす城壁の山、金井山(クムジュンサン)を韓国の友人達と楽しんできました。
韓国は今、空前の登山ブームかどうかは知らないが、まあ~とにかく猫も杓子も登山・トザン。老若男女問わず、昼夜問わず、ヒマを見つけちゃ~トザン。
一体何があったのだろうか?
実は、韓国で登山をする人達は、比較的中流階級以上の方達が多いそうだ。そう、韓国人にとっての登山は、ヤヤ贅沢な遊びなのだ。
実際、今回山行を共にした友人達はほぼ全員、医師、教授、会長、社長、部長、局長、所長、酋長、長々 …等、ははぁ~っとヒレフシたくなる様な面々ばかり。
そして彼らは、まぁ~豪快に食うわ飲むわ喋るわ、恐るべしキムチパワーなのであった。 お陰で、我々もツラレテ飲んで食ってゲップが出るほど楽しませてもらった。
<25日>
フェリーで釜山港に到着後、海雲台を観光。
海雲台(ヘウンデ)は、韓国随一のリゾートビーチで景勝地でもある。
また、各種のサミットもこの公園内の会議場及びホテルにて行われているようだ。
夏場が一番賑わうが、この時期も結構な人出だった。
昼頃、韓国チームと合流し高速をブッ飛ばし智異山東側の登山口へ。
登山口スタートは、夕刻である。当然すぐに真っ暗。シバッモク山荘へは、20時過ぎ頃着。それから豚の三枚肉をメインディッシュにビール&焼酎で景気が付く。
小屋の中は、保温効果もよく暑いくらいだが、外は恐らく氷点下。小屋に入りきれなかった韓国チームのメンバーは、露天でシュラフにくるまっていた。ノープロブレム! 明日26日は、小屋から2時間ほどで天王峰だ。
シバッモク小屋から天王峰を目指す。 稜線上の紅葉は終わっている。韓国ではこの時期、山麓が丁度いい様だ。縦走路は、大陸的気候の乾燥した寒気が吹き渡る。結構冷える。
さて、天王峰からザントモク山荘へアップダウンを繰り返し下る。
ルートは概ねこの様な保護柵で整備されているが、やり過ぎの感も否めない。歩き難い岩場が続く。
韓国の登山者は概して、歩くのが異常ぉ~に早い。果たして登山を楽しんでいるのだろうか?…と思えるほど、脇目も振らずタッタッターてな具合で。
ザントモク山荘から中山里へ下る。日本の一般的な登山ツアーは、この中山里登山口よりの往復だ。それを考えると内容の濃い縦走登山になった。
下山し始めて振り返ると稜線が望まれた。なんとなく九州の大崩山と祖母山をたして2で割ったような感じの山だ。