お遍路の旅もいよいよ大詰めとなり、今回を含め残りあと2回となりました。
今年11月で結願です!! 年2回ペースで足掛け6年。そう、いつの間にか6年も続けていました。
この「歩く旅」は、様々な物を我々に与えてくれます。2回3回と続けておられる方の気持ちがナントナク分かります。伊勢参りや、四国八十八ヶ所は、日本人の旅の原点のような気がします。
さて、今回は観音寺市の68番神恵院をスタートし、高松の86番志度寺までです。
うどん県である香川で、た~っぷり本場のうどんと海の幸を楽しみ、そして、平家&源氏興亡の大きな歴史舞台をのんびり歩いてきました。
先ずは、観音寺市の琴弾八幡宮からです。
観音寺駅に8時過ぎに到着し、早速腹ごしらえをと、メインストリートを行くと、前回、午後2時頃には閉まっていたうどん屋が開いており、「モーニングうどん」なる物を食す。もちろん安くてウマかった!
琴弾八幡宮は、まるまるひと山が境内となっている。
800年以上の時を重ね、ギクシャク歪んだ参道も重厚な感じだ。
69番観音寺を出て、風情ある門前の家並みを抜け、70番本山寺へ向かう。
まさに洗練されたといった感じの美しい境内。
しばし、日本の建築美や庭園の妙に感心し、71番弥谷寺へ向かう。
観音寺市中心部も、まあ~見事にゴーストタウンの様だったが、ココからの道程には、“ノスタルジー”の極みとでも言おうか、四国の古き良き部分を随所に発見でき、ついついコーフンしてしまった。
シックなショウケースには、いい具合に色あせた
年代物の在庫品。
?????
弥谷寺に向かう参道の茶店。
2日目。
弘法大師空海の生まれ故郷、善通寺へ向かう途中、
中々渋い酒屋を発見! と思いきや、中は洒落た軽食処になっていた。
更に、善通寺へ近づくと、我々を驚嘆させる
ノスタルジーの極みが、怒涛の如く眼前に飛び込んで来るのであった。
あまりの感動と興奮の為、心拍数が上昇しこのままでは危険な状態に陥ると判断した私は、お店で買ったカリントウをポリポリ食べながらクールダウンしつつ、善通寺へ向かった。
善通寺は、弘法大師の生誕地である。
807年に帰国した空海が故郷に寺を建立する事になった時、父、佐伯善通が、邸宅があったこの土地を喜捨した。父の名から命名された寺である。
それにしても、境内は荘厳でとにかく圧倒される。
見応えのある善通寺を後にして、いわゆる門前町=メインストリートを次なる76番金倉寺へと向かって歩き出した我々の眼に、これまた見応えのある門前町が展開された。
味わい深い門前町全てを紹介するのは難しいので、私が一番気に入ったお店を紹介します!
シューズショップ正面のディスプレイ。
店内奥の照明は消し、自然光のスポットライトで商品を引き立てる!憎い演出だ。
入口左側は、うっすらセピア色に配色された壁面に、スリッパとオシャレなバッグを個性的に、その存在感をアピールさせている。
右側は、一転、豪華なショウケース。
万国博スタンプ対応?店舗。
売れ筋サイズは、品薄状態だ!
このような商店には、いつまでも現役で
ガンバッてもらいたいと切に願う。
76番金倉寺前のうどん屋。
小汚さ加減が、非常にイイ!
うどんは、もちろんウマイ!!
この後、77番道隆寺から86番志度寺までを2日に渡って歩く。
写真は、84番屋島寺から瀬戸内海を望む。
次の85番八栗寺との間に、屋島壇ノ浦がある。ここでの敗戦で瀬戸内を西へ逃れた平家は、再び下関壇ノ浦での合戦となり、九州脊梁山脈の奥へ奥へと落ち延びてゆく。
次回、87番長尾寺からスタートし88番大窪寺で結願である。
防府の“火の山連峰”をご存知の方は多い。
この山塊は、この火の山連峰の右隣にある名低山だ。
ゆっくり周回して4~5時間。 要所〃〃での展望も良い。
ヤマザクラが山腹を彩り、たくさんのシュンランにも出会えた。
* * * * *
香下ダムの妙見山登山口からスタート。
鳥たちの合唱が谷間にうるさいほど響き渡る。
このルートは低山の割には、結構大きなアップダウンを繰り返す。
特に鬼落山は登り甲斐がある。
妙見山々頂手前からヤマザクラのお出迎え。
青空に桜色が、とても清々しい!
山頂手前に、大岩をくり貫いて作った手水鉢。
雑木林にひっそりと佇む遺物も、今ではやぶ蚊発生装置。
この様な状態を、“山が笑う”と言うらしい。
これからは更に大笑いとなるでしょう。