昨秋、中瀬松谷を溯行したので、今回は権七小屋谷でキャンプして、静かな渓谷の一夜を楽しもうというもの。2日目は、権七小屋谷を溯行し大崩山を経由し下山。
3日目は、犬流れ越えから夏木山へ。
アケボノツツジ咲く三里河原を進む。
美しい渓谷が続く。
権七小屋谷の入口。
焚き火を囲み星空の宴が繰り広げられる。
静寂の渓谷に我々の作りだす炎の影がゆらゆらと揺れ、私たちだけの贅沢な時間がゆっくりまったりと流れてゆく。
焚き火の温かさが有難い程度の、いい頃合の冷え込みもまた好し。 バーボンが美味いっ。
権七小屋谷は、キャンプサイトから10分程で、谷は狭まり傾斜を増す。
距離は短いが、足元悪く落石を起こしやすい。
鹿納山~大崩山を経て小積ダキの頭へ。
4月下旬の寒波のせいで頂上稜線一帯は、あまり咲いていない。
坊主尾根を下る。
標高が下がると花も増えだす。
今夜は、祝子川美人の湯で汗を流し、大焼肉パーティ!
3日目、犬流れ登山口から急登を1時間程で、アケボノツツジがお目見え。
犬流れ越えからの稜線では、花を十分に楽しめた。
ミツバツツジも満開。
←新百姓山方面。
下写真は、鹿の背の岩場で、以前とはルートが変わり、夏木に向かって右側に回り、固定ロープと鉄筋の足場に助けられ、岩の頂稜を通る様になっていた。
←夏木山
あっというまの3日間。
とても楽しかったですね~。
また、来シーズンもアケボノツツジを楽しみましょう!
烏帽子~五勇山は、九州随一とも言える石楠花の群生地。
時雨岳~白鳥山は、ヤマシャクヤクの群生地。この2ルートを樅木吊橋をベースキャンプにして巡ってきた。
何百歳になるのだろうか?
大自然との壮絶な死闘に耐え、今も岩にしがみつき
毅然と生きている。
巨木の森の迷宮を彷徨う。
思わず触れて、さすってしまう。
立ち枯れの古木が、新しい生命を育む。
白く輝くオオカメノキ。
ぶなの森にグリーンシャワーが
降り注ぐ。
森の恵みを感じながら
ゆっくりと歩く。
時雨岳から白鳥山へ周回してきました。
ここは、天主山をもしのぐヤマシャクヤクの別天地。
平家の落人が暮らしていた深山。
ある意味うらやましい。
絶妙に配置された、木と岩。
この森がいつまでも
このままでありますように。
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高知県の手箱山と高知・愛媛県境の筒上山を周回する。
登山口は、高知県いの町の大滝登山口。それはソレハ山深~い&とっても美しい渓谷。
泊まった民宿も秘境の宿に相応しく、山菜てんぷら中心の食事だが、激ウマ!
おまけに宿の裏庭には、おかみさんが育てる稀少な山野草の花園がコレデモカッてぐらいにある。
登山口の吊橋を渡る。秘境ムード バツグン!
深い森へと吸い込まれてゆく。
渓流はエメラルドグリーン。
おもわず竿を振りたくなる素晴しい
渓谷である。
こんな原生林を登っていく。
途中には、幕府へ献上した氷を作った氷室がある。
今も、地元の氷室祭りで使う為現役だそうだ。
1300m辺りから、アケボノツツジが
お目見え。
ミヤマカタバミの一大群生地を通過。
踏まないよう避けて通るのに苦労するほどの群生。
1600m辺りからきれいな四国笹の山容となる。
手箱山から望む石鎚山。
筒上山から再び、美しい原生林へと下って行く。
稲叢山&西門山の登山口は、稜線の真下にあるトンネルの脇。
稜線まで10分。そこから左右にソレゾレの山を往復した。
四国石鎚、剣山のエアリアマップには載っていないマイナーな山だが、
ナカナカどうして、相当見応えのあるアケボノツツジの稜線が我々を楽しませてくれた。
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霧島の奥庭にある、ツツジの森を見に行って来ました。
霧島の縦走路では味わえない原生林と花と高千穂の峰の景観。
残念ながら、火山活動の影響で新燃岳周辺は立入禁止の為、当初予定の周回コースは取れなかったが、それでもとっても満足!
とりあえず、初日は霧島の展望台の栗野岳へ。
登山自体は、とってもゆるいが、景観はとてもいい。
栗野岳の特徴は、この枕木の階段。
栗野岳をボチボチ楽しんだら、えびの高原のキャンプ場へ。
黒毛和牛の焼肉とビールでお腹を満たした後は、キャンプ場内にある温泉でまったりと。
2日目。矢岳・龍王岳は、霧島縦走路の東に位置する原生の森だ。
我々は、こうゆう森を好む。人影少なく、あらゆる面に於いて濃密に味わえる。
高千穂河原から一歩入ると、それまでの喧騒が嘘のようだ。
朝日が差し込む森を抜けると、参加メンバー一同「ウォー」と唸ってしまうほどの、ミヤマキリシマで埋め尽くされた平原に出た。
技術が無いのでその臨場感を写すことは出来ない。
ここから先は、道が分かりにくい云々…と、書かれた新燃岳方面分岐。
そして、濃密な森へと分け入っていく。
稜線に出ると、背景の山々も含めた絵の様な自然庭園が次々と展開された。
色彩の演舞。盆栽のようなゲージュツ。
みんな興奮しまくり。
ここからしばらく、写真を撮る手が止まらなかった。
そんなこんなで矢岳~龍王岳の稜線をワイワイ言いながらタップリ楽しんで下山に掛かるも、ヤッパリこんな風。
新燃岳の火砕流により立ち木のまま炭と化し、土中に眠っていた炭化木。
大自然のエネルギーを感じる原生林を下ってゆく。
火砕流が暴れまくった荒野は、長い年月を掛け深い森となった。
自然と一体化し溶け込んでゆく。
感覚は研ぎ澄まされているが、精神は和んでいる。
森を飛び交う鳥のような…。
矢岳~龍王岳の稜線を歩いてきた後に見るミヤマキリシマは、少々物足りない感じがした。
なんと言う種類なのか? 初めて見た!!
今回の締めくくりは、高千穂河原の参道で見つけたオシャレなカラーリングのミヤマキリシマだった。