9日、西穂山荘に入り10日から奥穂高へ向かう予定だったが、台風の影響で停滞を余儀なくされ、西穂山荘に2連泊とあいなる。
11日午前4時、満天の星空の下、勇躍スタートする。
漆黒の闇から徐々に青みを増し、刻一刻と移り行くそのグラデーションに、我々一同溜息が漏れる。
遥か、目指す槍ヶ岳が。
どこから見ても感動的。
目覚める、焼岳と乗鞍の山並。
さあ、これから気の抜けない険しい稜線が、我々を待っている。
体力を消耗する厳しいアップダウンを繰り返し、ようやくジャンダルムが目前に迫る。
ジャンダルムの横っ腹を巻いて行く。
威圧的なジャンダルムの勇姿。
とても絵になる。
目指す奥穂高岳のピークも間近。
奥穂高直前、最後の難所。
高度感のあるクライミングを慎重に、
そして楽しみながら~絶頂へ。
馬の背をクリアし、ほっと一息。
奥穂高を眺めながら昼飯タイム。
10時間以上に渡る緊張感から解き放たれ、安堵と充実感で満たされた奥穂高頂上。
笠ヶ岳に沈む夕日が美しかった~。
さあ、次は大キレットだ。
前穂高北尾根に見送られ、先ずは北穂高岳へ。
大キレットよりむしろ涸沢岳~北穂高間の稜線の方が悪い。
慎重に歩を進める。
北穂高への峻険な稜線と大キレット
そして、槍ヶ岳。
北穂高岳から足元に伸びる大キレット。
今回は、台風により1日停滞した為、残念ながら槍ヶ岳は割愛し、南岳より新穂高へ下るコースに変更した。
大きな石が浮いている。
細心の注意を払い行動する。
飛騨泣き辺りはより安全に通過できるよう、ステップも設置されている。
最低鞍部を過ぎ、南岳への登りに掛かる。
南岳に着くとガスが湧き小雨が降り出した。足早に南岳新道を下る。
穂高平避難小屋に着き、久しぶりの風呂に入って、ビールで乾杯し 充実感に浸る。